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口の中の崩壊を防ぐためにも、永久歯が抜け落ちたら早期のインプラントを、というのが私の主張です。しかし、せっかく歯科医に相談しても「あなたの顎にはインプラントできない」と断られてしまうケースがあるのをご存じでしょうか。そんな患者さんが、たまにですが、私の所に相談にやってきます。中には本当に無理なケースもありますが、たいていの場合は「なんとかなる」というのが私の実感です。
現在の一般的なインプラント技術には2つの限界があって、それは何かというと、1つめの限界は、歯科業界では「インプラントは5年もったら成功」と言われるように、必ずしも歯とチタン製のネジ(人工歯根)が100%良好に結合するわけではないということ。そして2つめは、打ち込みたい部分の顎の骨が薄かったり、脆かったりする場合は、インプラント手術そのものができないということなんです。
はっきり言ってしまうと、腕に自信のない歯科医、ハートのない歯科医は、失敗しそうなケースはインプラントしたくないんですね。トラブルを起こしたくないんです。虫歯の治療だけでは儲からないからインプラントにも手を広げたものの、難しいことはしたくない(できない)という歯科医はけっこういるんですよ。
自分の手に負えないなら他の歯科医を勧めてくれればいいのですが、できないことを隠すために「あなたの顎の骨の状態だと、インプラントは無理」と言い切られてしまうと、患者さんはとても不幸です。だって、骨が薄くても弱くても、インプラントする技術はあるんですから。

その技術は「オステオトーム・テクニック」といって、簡単にいえば、骨を強化した上でチタンを埋め込むということです。具体的には、「オステオトーム」 という特殊なツールで、顎の骨を内側に押し込むように広げながら穴を開けていきます。すると骨が圧縮され強くなります。また、普通にエンジンドリルで骨をくり抜いてネジを埋め込んだときよりも、ネジと骨の接地面積がぐっと増えますから、くっつきやすくなるのです。つまり「オステオトーム・テクニック」は、強度といい、結合力といい、いままでのインプラント技術をはるかに凌駕する画期的な技術なのです。

恵比寿デンタルオフィスでは、この「オステオトーム・テクニック」にPRP(Platelet Rich Plasma) といって、インプラント手術の前に患者さんの血液をとり、それを遠心分離器にかけて血小板を濃縮しておき、手術が終わったらその濃縮した血小板を再び傷口に入れる、という技術を併用しています。患者さん自身の血液、それも傷口を治す働きを持つ血小板を濃縮したものを戻すわけですから、それはもう治りが早いですよ。治療後の不快感や疼痛を最小限に抑えることもできるので、現在のインプラント手術では、「オステオトーム・テクニック」と「PRP」がベストの組み合わせだと思います。
日本における「オステオトーム・テクニック」の権威である伊藤輝夫先生は、全国で講演や公開手術を行い、ひとりでも多くの歯科医に「オステオトーム・テクニック」の確かな技術を伝えたいと活動なさっていますが、実は私もそのお手伝いをしています。その活動を通して思うのは、「医療はつねに進歩している」ということ。そして「歯科医それぞれに、確かな知識と技術を身に付ける責任がある」ということです。みなさんにも経験があると思いますが、ほんのわずかに歯の表面が高いだけでも、ノイローゼになるほど人は口の中に敏感です。だからこそ、みなさんには歯科医を吟味し、ベストの治療を受けていただきたいと思います。
医療技術の目覚ましい進歩も、治療の現場で生かさなくては意味ありません。インプラントでお悩みの方は、ぜひ一度私にご相談くだだい。
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